薬剤師は転職で優位?不利?現在の転職市場を解説
薬剤師は人手不足で転職市場では売り手市場である、と認識している人は多いかもしれませんが、実際の状況はどうなのでしょうか?
現在の薬剤師の転職市場の状況を紹介する共に、調剤薬局や病院、一般企業など、薬剤師が活躍できる業界、それぞれの中途採用はどのような状況なのか、さらにはタイムリーな転職市場の情報収集の方法などを解説します。
薬剤師は本当に人手不足なのか?現在の求人の状況を解説
現在の薬剤師の転職市場の状況は果たしてどのような状況なのか、薬剤師の募集状況や薬剤師を必要としている業界の動向を紹介します。
薬剤師の有効求人倍率
「有効求人倍率」とは、「一人の求職者に対してどの程度の募集数があるか」という比率です。2014年時の「医師・歯科医師・獣医・薬剤師」の求人に関する統計では、求人倍率は10.05倍という結果が出ていました。単純に考えると求職者一人に対して10件の募集案件があった、ということになります。
医師や歯科医師、獣医といった職種と同列の統計結果ではありますが、この中で薬剤師の倍率だけが低いとは考えにくく、薬剤師が人手不足であったことは間違いありません。
薬剤師が転職しやすい状況でしたが、厚生労働省が2022年に公開した調査結果によると、医師・薬剤師の有効求人倍率は2.86倍まで低下しています。
※一般職業紹介状況(令和4年3月分及び令和3年度分)について000932928.pdf (mhlw.go.jp)
徐々に需要が減少しているものの、転職エージェントや薬剤師転職サイトを見ると分かるように、薬剤師は常に多数の募集がかけられている状態です。
※労働市場分析レポート(平成26年5月) 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000066750.pdf
なぜ薬剤師は人手不足なのか?
毎年、薬剤師の国家試験に合格した学生が大学を卒業していきます。薬剤師は増えていっているはずですが慢性的な人手不足が続いていることに疑問をお持ちになる方もいるかもしれません。
人手不足の大きな理由は、調剤薬局やドラッグストアの増加です。
ドラッグストアによっては24時間営業を行っている店舗もありますし、人が集まりにくい地域にも出店を行っています。そのような店舗では薬剤師の確保が難しくこれからもこの状況は続くでしょう。
この他にも、2016年に施行された「かかりつけ薬剤師」を希望する薬剤師が増え人材確保が難しくなったといった理由や、そもそも薬剤師の国家試験の合格率が低下し業界の想定より薬剤師が増えていないから、という理由も人手不足の要因として挙げられます。
誤解していただきたくはないのは、薬剤師を必要としている全ての業種や業界で人手不足というわけではないのです。現在は採用する側と転職希望者との需給バランスがおかしい状況です。
現在の薬剤師の就労状況
薬剤師はどのような職場で勤務しているのか、その状況を紹介します。厚生労働省の統計結果では、「薬局」で勤務している薬剤師の割合が最も高く全ての薬剤師の58.9%を占めます。次いで「医療施設」に勤務する割合が高く19.3%、さらに「病院」(17.5%)が続きます。
以下「医薬品関連企業」(11.5%)、「衛生行政機関や保健衛生施設」(2.1%)、「診療所」(1.8%)、「大学」(1.5%)となります。大半の薬剤師が薬局で勤務している状況です。
※令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/16/dl/gaikyo_b1.pdf
薬剤師の転職市場と動向を業界別に紹介
薬剤師が活躍可能な様々な業界の転職市場の状況や動向について解説します。
調剤薬局
調剤薬局は全体的に見れば人手不足です。ただし、人材難で悩んでいるのは地方の調剤薬局や、中小規模の企業が運営している調剤薬局です。都市部は薬剤師が多数存在しますので、交通の便が良い、周りの環境が整っている、といった調剤薬局は人気があります。
また、大手企業が運営している調剤薬局は福利厚生が整っているので応募を希望する薬剤師は多く存在します。決して「売り手市場」ではありません。
選考では、都市部や大手の調剤薬局が企業主導の交渉となり、場合によっては待遇等の希望を叶えることができないかもしれません。反面、地方や中小規模の調剤薬局は採用意欲が非常に高いため応募者が優位に交渉を進めることができる可能性が高いです。
ドラッグストア
ドラッグストアも調剤薬局同様、人手不足の状況が続いています。理由は業界内の競争が激しく各社とも出店のペースが衰えない中、調剤薬局併設の店舗では薬剤師は必要不可欠だからです。さらに、24時間対応可能な店舗など勤務条件が厳しい店舗も増えているため、ますます薬剤師の人材確保を難しくしています。
従来ドラッグストアは薬剤師には人気の低い職場でした。商品の陳列やレジ打ちなど、店舗の店員と同様の業務を行わなければいけない、というイメージがあったからです。しかし現在、調剤薬局の併設などで一般の店舗の店員と同様の業務をする必要はなくなっています。
薬剤師の確保の難しさもあり希望が通りやすい状況でもあるので、好待遇を希望する薬剤師にとっては有力な選択肢の一つかもしれません。
病院
薬剤師にとって病院勤務はキャリアアップ、スキルアップという観点から人気の高い職場です。しかし転職難易度が高い職場と言えます。理由は、病院は新卒採用で必要としている人員を確保できるので、中途で人員を採用する時は何らかの事情が発生しない限り滅多に募集を行うことがないからです。
薬剤師からの人気の高い病院勤務ですが、病院は夜勤や当直がありますし、慢性期病院と急性期病院とでは業務内容が大きく異なります。
自身の希望をしっかりと定め、応募を考えている企業が希望に合致しているかどうかを見極めてから応募してください。
メディカル関連の企業
医薬品メーカーや医療機器メーカー、医薬品開発支援企業といった企業では薬剤師資格を活かせるポジションの募集を行うことがあります。
例えば、研究開発、薬事申請、臨床開発モニター、治験コーディネーター、製薬企業のMR、管理薬剤師などです。
事業会社の転職に関して、薬剤師資格は有利ではあるものの選考に大きなアドバンテージがあるとは言えません。あらゆる職種の募集と同様、書類選考から複数回の面接(企業によっては適性検査などの筆記試験)を経てクリアした方でないと入社することができません。
採用する側や主体で選考が進み、企業の規定で待遇が決定することになります。
薬剤師はどのように転職マーケットを把握すればよいのか
薬剤師の転職市場の状況を説明しました。転職市場も水もので日々変化していきます。希望の転職を実現するためにはタイムリーな情報収集は非常に重要です。
最適な情報収集の手段を紹介します。
転職エージェント、転職サイト
刻々と変化する転職市場の状況ですので、インターネットでの転職市場動向のチェックは有効な情報収集の手段であり、転職サイトや転職エージェントのWEBサイトは欠かせないツールでもあります。転職を希望される薬剤師は日々チェックしてください。
さらに、転職エージェントに登録し、コンサルタントから情報収集する、転職に関する相談を行うことも有効です。現在、転職エージェントの数は非常に多く多種多様です。
メディカル業界専門の転職エージェントや薬剤師の紹介をメインとした転職エージェントも存在します。ご自身の意向に合致したエージェントに登録しましょう。
ハローワーク
ハローワークも薬剤師にとって有効な情報収集の手段の一つです。転職サイトや転職エージェントを利用しない医療機関や調剤薬局がハローワークを利用して募集を行うことがあるからです。
基本的に転職サイトや転職エージェントはコストがかかりますがハローワークは無料で採用することができます。採用にコストをかけたくない調剤薬局や医療機関はハローワークを使って採用活動を行っています。
地域に密着した運営を行っている小規模の調剤薬局や病院などの募集を見つけることができるかもしれません。
薬剤師が転職市場を把握する際に気を付けなければいけないこと
薬剤師が転職市場の情報を収集する際には注意しなければいけない点があります。転職活動を成功させるために必要なことですので是非実行してください。
転職サイト、エージェントは複数を利用する、登録する
転職サイトや転職エージェントは、一つだけ登録するのではなく、複数利用することをおすすめします。情報が偏らないようにするため、独自の情報を持っているサイトやエージェントの有力な情報を逃さないようにするためです。
自身の希望を明確にして情報収集を行うこと
転職市場の情報収集を行う際には、希望をしっかりと持たないと情報に流され、本来の目的とは異なる転職をしてしまう可能性があります。
転職を考える理由は待遇、仕事内容、環境改善など人によって様々ですが、現在は転職市場の情報収集の方法や手段は多岐に渡り、しかも容易に行うことができます。情報収集している段階で情報過多になり状況に流された活動をしてしまう可能性があるからです。
30代の薬剤師の現状と転職市場価値
様々な職種と比較すると売り手市場と言われている薬剤師。その中でも30代の薬剤師は特に人気が高く、経験のある即戦力として、また、ポテンシャル採用も可能で未経験業界からも期待される年代です。
そんな人気の30代の薬剤師が理想の転職を実現するために、現在の状況や転職活動のコツを解説します。
まずは平均給与の状況や転職市場においてどのような可能性があるかなど、30代を取り巻く環境を説明します。
30代の薬剤師の平均給与
人事院が公開している「平成30年度職種別民間給与実態の結果」では、薬剤師全体の平均給与は378,001円(平均年齢37.3歳)です。平成29年度の統計結果では平均給与が366,409円(平均年齢36.歳)ですので、1年間で1万円以上も平均給与が上がっていることになります。
現在の労働人口に伴う人手不足の中、必置資格である薬剤師の人員不足は深刻であり、それゆえに支給する給与が上がっていることが窺えます。薬剤師の平均年収は近年上昇傾向にあり、しばらくはこの状況が続くでしょう。
この資料には年齢別の平均給与も記載されています。統計結果では28歳~32歳までの平均月額給が341,234万円、32歳~36歳が376,223円、36歳~40歳までが382,952円となっております。
※「民間給与の実態 平成30年度職種別民間給与実態の結果」 人事院
https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/minn/minnhp/min30_index.html
様々な可能性のある30代の薬剤師
転職理由は様々な理由があります。待遇アップ、労働環境を変えるため、キャリアアップ、キャリアチェンジ、ワークライフバランスを考慮して・・・などなど。おそらく30代の薬剤師で転職考えている方も上記のいずれかの理由でしょうが、30代であれば上記の理由いずれも解消出来る転職を実現することが可能です(キャリアチェンジに関しては全て希望が叶う、という訳ではありませんが)。
理由はやはり「売り手市場」であることです。厚生労働省の資料(※)では、平成25年度の「医師・歯科医師・獣医・薬剤師」の有効求人倍率は10.05倍でした。平成18年度の有効求人倍率が7.28倍です。労働人口現象に伴う人手不足は進んでおり売り手市場は今後も続きます。働き盛りの30代であれば多数の求人の中から自身の希望に近い案件選ぶことができるでしょう。
※「平成18年度と平成25年度の有効求人倍率」 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000066750.pdf/
30代の薬剤師が転職可能な各業界の状況
30代の薬剤師が転職先として選択する各業界の中途採用の状況について解説します。
調剤薬局
非常に採用意欲が高い状況が続いています。30代の方であれば、門前薬局、大手調剤薬局いずれも転職できる可能性があり、希望に近い案件を探すことが出来るでしょう。注意していただきたいのは、選択肢が広いからこそ検討する時には自身の希望を良く考えてください。
例えば、
- ワークライフバランスを重視するのか?
- やりがいを感じたいのか?
- 福利厚生を重視するのか?
などです。希望に合致する職場でないと転職後必ず後悔します。
ドラッグストア
ドラッグストアも採用意欲が非常に高く、各企業間で薬剤師の争奪戦が行われています。選考での交渉次第では年収アップを実現できる可能性が高いでしょう。希望や志向次第では単なる店舗運営だけにとどまらず数店をまとめるスーパーバイザーなどのポジションに就ける可能性もあります。
経営的な観点が身に付き、大きなスキルアップに繋がるでしょう。
病院
薬剤師に人気の病院薬剤師ですが、転職できるかどうかはタイミングに大きく左右されます。基本的に病院は新卒中心の採用のため中途は欠員が出ないと中途採用が行われないからです。
企業(医薬品メーカー、メディカル関連企業など)
企業で薬剤師の資格を必要とするポジションへの転職は、病院と同様タイミングに左右され欠員が出ないと中途募集を行うことはありません。また、企業の中途採用は薬剤師資格を持っていても他の職種と同様のプロセスで選考を行います。
選考の難易度が高くしっかり対策をしないと通過することはありません。
30代の薬剤師は未経験でもチャレンジが可能なのか?その可能性
転職をお考えの方の中には、「経験はないけど新たなチャレンジをしたい」という方もいらっしゃるでしょう。果たして30代の薬剤師が別の業界への転職が可能かどうかを検証します。
未経験のチャレンジが難しい職場
まず、どうしても転職が難しい業界があることは認識してください。具体的には大学病院や国立病院(新卒採用しかほぼ行わないため)、例え中途採用を行っていても経験者を採用したい医薬品メーカーでの研究開発職、急性期病院などです。
チャンスがあるのは30代前半まで
同じ30代でも、30代後半になると未経験分野へのチャレンジが難しいのは事実です。体力的なことや習熟度、対応力といったことを考慮すると、やむを得ないことでしょう。薬剤師の転職において「キャリアチェンジの大きなチャンスは30代前半まで」が一般的です。
面接でのパフォーマンスは重要
採用する側が選考で応募者に対して「未経験でも採用したい」と思わせるためには、面接で「この人であれば短期間で戦力になってくれそうだ」「この人となら一緒に働きたい」と感じてもらわなければいけません。面接でいかに意欲を示せるか、パフォーマンスを発揮できるかは非常に重要であり、しっかりと面接対策を行う必要があります
キャリアの方向性を定めるのは最後のチャンスだと覚悟する
薬剤師資格を保有していても、30代の方がキャリアチェンジをしてしまうと数年後に別の業界へ移るのは難しくなります。30代の薬剤師がキャリアチェンジをするのであれば、その業界でキャリアを全うするという覚悟を持って転職活動に臨んでください。
30代の薬剤師が転職する際の注意点
転職しても後悔する転職では意味がありません。30代の薬剤師が転職する際の注意点を紹介します。
転職の目標は明確に
転職したい理由は人さまざまですが、「なぜ転職したいのか?」という具体的な転職理由と希望は明確にしてください。生活環境を変えたいと希望して転職活動を開始したのに、高い給与条件につられて転職してしまうなど、本来の目的を忘れて目先の好条件の案件に捉われて転職すると転職後に同じ思いを持つ可能性があり後悔することになるでしょう。
キャリアアップ、スキルアップが可能な職場に行く
キャリアを中長期的に考えれば30代はまだまだ若く、何十年かは働かなければいけません。30代で転職されるのであれば、是非キャリアアップやスキルアップを可能にする職場に移ることをおすすめします。若いうちにはスキルアップやキャリアアップを実現することは自分を高めるために(もしくは高く売るために)必要です。
職場は必ず見る
選考の段階では(もしくは内定後に)職場見学をリクエストしましょう。薬剤師は限られた場所で限られたメンバーと業務を行います。転職後に「こんなはずではなかった」と後悔しないように、どのような設備が整っているのか、環境なのかを把握することは重要ですし、ある程度メンバーの観察をすることができます。
30代の薬剤師におすすめの転職エージェント5選
転職活動に有効な転職サイトで「30代の薬剤師におすすめの転職エージェント」を紹介します。
薬剤師の求人数が多いこと、多くの実績がある、といった観点で選択しました。できれば複数のサイトに登録し、その中で自身似合うエージェントを上手く活用して活動を行ってください。
マイナビ薬剤師
https://pharma.mynavi.jp
マイナビ薬剤師は、薬剤師の求人案件の依頼を常時50,000件以上受けている転職エージェントです。大手転職サービスのマイナビグループが運営しており、露出も多く一般的な認知度も高いエージェントです(タレントの波留さんをイメージキャラクターとして露出しているのでご存知の方も多いでしょう)。
認知度が高いということはそれだけ多くの案件の依頼があるということです。希望の案件を見つけることができるでしょう。
リクナビ薬剤師
https://rikunabi-yakuzaishi.jp
リクナビ薬剤師は、リクルートが運営している薬剤師専門の転職エージェントです、リクルートは「人材紹介業の老舗」「就職情報サービスの草分け的存在」ですので、リクナビ薬剤師もそのリソースを活かし豊富な実績と転職ノウハウを有しています。
希望の転職を実現するために何をすればよいのか適切なアドバイスを受けることができるでしょう。
薬キャリ
https://pcareer.m3.com
薬キャリは、医療従事者向けの情報提供を行っている「m3.com」を運営しているエムスリーが運営しています。m3.comは数多くの医療従事者から支持されています。薬キャリもエムスリーがグループが運営しているということで高く信頼されており、質の良い求人が集まっています。
ファルマスタッフ
https://www.38-8931.com
ファルマスタッフは、日本最大級の調剤薬局、日本調剤のグループ企業が運営している転職エージェントです。薬剤師に特化したエージェントとしては最大手のエージェントと言っていいでしょう。正社員だけでなく多様な雇用形態の案件の求人があるので、ライフスタイルに合った転職を希望される方にはおすすめです。
ファーマキャリア
ファーマキャリアは、「オーダーメイド転職」に強みを持つ転職エージェントです。通常、転職エージェントは、求人の依頼があった案件ありきで登録者に案件を紹介するのですが、ファーマキャリアは「登録者の希望を元に案件を創出」しているのです。
「案件の創出」とは、も登録者が希望する案件がなければ、新規開拓や既存の顧客に提案し選考の機会を作る、ということです。この点は他のエージェントとの大きな違いとなります。
30代薬剤師の転職に有利な資格は?
すでに数年の勤務実績を持つ30代の薬剤師は、プラスアルファとして認定資格を取ることで有利な条件での転職を期待できます。認定薬剤師になるためには対象の講習を受講して認定に必要な単位を取り、その後認定申請を行う必要があります。
新規認定の場合は認定申請日から遡って4年以内に40単位以上を取得していることが必要です。単位の取得がスムーズに進んだ場合、1年以内に認定申請を行うことも可能です。すぐには転職を考えていない方も、資格を持つことでキャリアアップの道を進みやすくなるため取り組む価値があるでしょう。
薬剤師におすすめの認定資格一覧
薬剤師を認定対象とする主な認定制度
・研修認定薬剤師
・漢方・生薬認定薬剤師
・がん薬物療法認定薬剤師
・感染制御認定薬剤師
・精神科薬物療法認定薬剤師
・HIV感染症薬物療法認定薬剤師
・生涯研修履修認定薬剤師
・栄養サポート(NST)専門薬剤師
・緩和薬物療法認定薬剤師
・抗菌化学療法認定薬剤師
・救急認定薬剤師
・腎臓病薬物療法認定薬剤師
・プライマリ・ケア認定薬剤師
認定薬剤師と専門薬剤師の違いは?
日本病院薬剤師会は以下の5つの領域で「認定薬剤師」と「専門薬剤師」をそれぞれ認定しています。
1.がん
2.精神科
3.HIV感染症
4.妊婦・授乳婦
5.感染制御
まずは一定期間の講習や研修を通して知識を深め、試験に合格することで「認定薬剤師」になります。その後、それぞれの専門領域での実績を積み重ねることで「専門薬剤師」として業務を行うことができるようになります。
専門薬剤師とは他の薬剤師を指導したり、研究活動等を行うだけの能力を有する事が認められた人のことをいいます。
まとめ
現在、そして近い将来も薬剤師の人手不足は続くはずです。しかし、「人気のあるポジションでも募集がある」という状況ではありません。人手不足だからといって希望の職場に転職ができるとは限らないので注意してください。
結局、
- 希望の職場へ転職できるかどうかは計画を立てる
- 情報収集を行う
- 選考には対策をして臨む
ときっちりと活動できるかどうか次第となります。薬剤師も同様です。